パワポケ1ってどんなゲーム?

パワポケR発売前にちょっと振り返ってみよう

ニンテンドー64のパワプロシリーズで人気のサクセスモードをメインにしたゲームとして発売された。
1作目のパワポケ1はパワプロ5のサクセスの外伝的な扱い。

パワプロ5では極亜久高校、特に外道には試合前にやる気を下げられる、練習レベルを下げられる、
全治4週間の骨折をさせられたりといったマイナスイベントのオンパレードで悪い印象しかなかった。

これも立場や視点を変えれば、印象が変わるのでは?と言った経緯から
極亜久高校を舞台としたサクセスが開発されることになった。

ライバルとなるパワフル高校の松倉やゲームでは顔だけ存在する香本や駒坂、矢部などは
パワプロ5ではチームメイトだった。
また猪狩進のその後も描かれる。(元々、パワプロ5だけの登場予定だったらしい。)

特徴

ここでは1作目ということもあり、パワプロとの違いや過去作のパワポケの違いをあげていく。

・ストーリーはまっすぐ。甲子園優勝を目指し、プロ野球選手になるのが目標

純粋に野球に取り組む熱いサクセス。
初期作品ということもありオーソドックスとなっている。

・でも悪の組織は出てくるし、彼女も死ぬし、仲間だって死ぬ(こともある)

パワポケ1〜3に登場する悪の組織プロペラ団。
でも彼女の生死についてはプロペラ団が関わらないほうが多かったりする。

チームメイトが欠けた状態で甲子園に挑む可能性もある。

・チームメイトが全員固定キャラである

モブっぽい顔のキャラも全て固定キャラで、全員にイベントがある。
この時点ではモブっぽい1人だった佐藤くんが後に……。

・チームメイトを増やすためにはミニゲームをクリアする必要がある

パワポケ1〜4では仲間を増やすにはミニゲームが必須となっている。
当時はサクセスだけじゃなくて色んなゲームが遊べるということが話題のひとつになった。
繰り返し遊ぶ分には、時間がかかってしまう要因となってしまうのだが。

・彼女ができるかどうかは基本的にランダム

パワポケ2以降はフラグを立てれば彼女になることが多いが、パワポケ1は狙って彼女を作るのが難しい。

・練習を繰り返し行うことで特殊能力を習得できる

パワプロでは素振りを20回で流し打ちが習得できる作品はあったが
パワポケはどの練習でも繰り返し行うことで特殊能力を習得できる。

GBC版は12回なので複数の特殊能力を狙うことができるが、
GBA版は40回必要になるためかなり厳しくなった。

・怪我率は上がるが、経験点が多くもらえる血の気システム

体力ややる気と同じように血の気というゲージがある。
これが一定数たまると練習しか選択できなくなり、怪我率も異常に増える。
基本的には血の気は低い数値で抑えておきたい。

・リセットは4回まで許してもらえる

ハードが電池で遊ぶゲームボーイということもあり、セーブせずにゲームを終了しても4回までは許してもらえた。
パワプロは6から正規の手順でゲームを終了しないと1回でデータが消えるようになった。

特徴(GBC版)

・初期能力がかなり高い

別の高校での野球経験があるためか主人公の初期能力はかなり高め。
育成バランスが大味ということもあるが、強い選手を作りやすい。

・練習で怪我をしても能力が下がらない

入院は必要だが怪我をしても能力が下がらない。
試合前は入院しないように気を付ける必要はあるが、
タフ度を上げきって体力を一切回復しない育成方法もあった。

・試合は大味なバランス

走塁や守備の操作は完全にオート。割り切るしかない。

打撃はパワーが低いとホームランはまず狙えないが、高いと極端にホームが出るようになる。
3年目の試合の方が難易度が低く、消化試合になってしまっている。
甲子園決勝で99点取ることも難しくはない。

・育成選手を遊べる要素が少ない

育成した極亜久高校のメンバーを対戦で使用することはできるが
育成選手を集めてアレンジチームを作るといったことはできない。
そもそもペナントモードも搭載されていない。

パワプロ6(64)やパワプロ99(PS)へ選手を送り込めば用途は広がる。

特徴(GBA版)

パワポケ5発売日に発売されたパワポケ大全というファンブックに
パワポケ1〜2のキャラのドットがGBC版ではなくGBA風のドットが描かれていた。

そのため当時からリメイクされるフラグではないか?と言われており
パワポケ6〜7の間に発売されることとなった。

ちなみにこのGBA風ドットはそんなつもりはなくサービスで書き下ろしたものらしい。サービス良すぎでしょ…。

・初期能力がGBC版に比べて下がった

オリジナル版はプロ野球選手の標準能力がCだったが
GBA版発売当時はDに落ちたことや近年のパワポケ作品に近い初期能力になった。

・ミニゲームを自由に遊べるようになった

一度遊んだことのあるミニゲームをいつでも遊べるようになった。

・育成選手をアレンジチームとして遊べるようになった

GBC版ではアレンジ機能があるため、サクセス選手でチームを組むことができるようになった。
代わりにクリア時の極亜久高校のメンバーで遊ぶことはできなくなった。

・仲間のパワーが上がらないバグがある

パワーが上がるところ、なぜか肩力が上がるようになってしまっている。
肩だけは全員すぐAになるが、パワーが基本的に上がらないのでホームランを狙うのが辛い。

水原くんのみミニゲームで高得点を出せば初期パワーがC〜Bとなり頼りになるのだが……。

・試合開始直前の画面がなくなっている

パワプロ5にもあったお互いの戦力や一言コメントの画面がなくなっている。
いっぱつでかたづけてやる!はまずかったのだろうか。

なおこの一言ネタはパワポケダッシュには収録されている。

・アルバムモードが搭載された

パワポケ4からお馴染みとなったモードが搭載された。